鋳成法律事務所上海オフィス、上海市知的財産権サービス業協会と共同で改正商標法とAIコンプライアンスを議論

CHANG TSI
News

くがつ07
2026

先般、鋳成法律事務所上海オフィスは、上海市知的財産権サービス業協会と共同で、上海市浦東新区において「『知・彼』講座(第31回):AI時代のブランドとコンテンツ保護」をテーマとするフォーラムを開催しました。本イベントでは、改正商標法の重要な変更点およびAI生成物の権利の境界に焦点を当て、知的財産主管部門の実務専門家、企業のシニア法務・知的財産責任者、業界専門家、シニア弁護士等をお招きし、新法施行を控えた企業のブランド保護、AI生成コンテンツの知的財産問題および実務上の対応策をめぐって、活発な意見交換が行われました。

人工知能技術がブランド構築、コンテンツ制作および企業の経営管理に急速に浸透するなか、従来型の知的財産保護のモデルは新たな課題に直面しています。一方では、改正商標法が企業の商標登録・使用・管理の戦略に一層の影響を及ぼすことになります。他方で、AI生成物については、創作主体、権利の帰属、侵害リスク、企業の責任等の面で、なお多くの実務上の課題が残されています。本フォーラムでは、基調講演とパネルディスカッションを組み合わせ、「新法の変更点」と「AIがもたらす課題」という二つの切り口から、企業にとって重要な論点を整理するとともに、実際の場面に即した実行可能な対応策を検討しました。

新法の変更点——企業の商標保護に求められる新たな対応

鋳成法律事務所パートナーの付同傑弁護士は、「登録から使用へ——改正商標法の重要な変更点と施行前の企業対応」と題する基調講演を行いました。付弁護士は、改正商標法がもたらす制度上の変化について、企業の商標管理における実際のニーズを起点に、新法が商標の登録、使用および権利保護に及ぼし得る影響を体系的に整理し、企業の日常的な事業活動における典型的な場面と結び付けながら、新法施行前に企業が留意すべき重点事項を分析しました。講演では、商標制度の継続的な整備が進むなか、企業は商標出願から権利の維持、実際の使用に至るまでの全工程の管理をさらに強化する必要があり、商標資産の事前の棚卸し、使用証拠の整備、ブランド保護戦略の最適化を通じて、将来の事業運営における潜在的なリスクを低減すべきであることが強調されました。

AIがもたらす課題——生成コンテンツの権利の境界

鋳成法律事務所パートナー兼上海オフィス代表の許亮弁護士は、「創作・識別・責任——AI生成物の権利の境界と企業の対応」と題して基調講演を行いました。AI生成コンテンツが急速に普及するなか、企業がAIを用いてテキスト、画像、音声・動画その他のコンテンツを制作するに当たっては、「使ってよいか」という問題にとどまらず、創作過程をどのように認定するか、成果物が権利として保護され得るか、紛争が生じた場合に責任をどのように分担するかといった一連の問題に直面します。許弁護士は、「創作・識別・責任」という三つの視点からAI生成物の権利の境界を整理し、実務案例を交えながら、コンテンツの生成、商業的利用および知的財産管理の過程で企業が直面し得るリスクを分析しました。そのうえで、企業は利用場面、創作過程、権利の確認および証拠の保全といった観点から、より整備されたAIコンテンツ管理体制を構築し、AI時代の絶えず変化する知的財産環境に的確に対応していくべきであると提言しました。

パネルディスカッション——ブランドとコンテンツ保護の道筋を探る

上海市知的財産権サービス業協会の方舟事務局長が司会を務めたパネルディスカッションでは、上海市浦東新区知識産権局保護処の曹傑氏、ZF(中国)投資有限公司アジア太平洋地域知的財産責任者の潘明婳氏、閲文集団シニア法務エキスパートの唐豪臻氏、鋳成法律事務所シニアカウンセルの趙丹弁護士が「目標と道筋——企業のブランドおよびコンテンツ保護における戦略の選択」をテーマに意見を交わしました。登壇者はそれぞれ異なる実務の立場から、企業がブランド保護の目標と実際の事業ニーズをいかに両立させるか、デジタル化およびAIの活用場面に適合したコンテンツ保護の仕組みをいかに構築するかといった論点について、経験を共有しました。議論は、改正商標法およびAI生成物に関する論点を企業の実際の事業場面と結び付けるものであり、参加企業が新法の変更点を理解し、新たなリスクを識別し、知的財産保護の道筋を策定するうえで、多角的な示唆を提供するものとなりました。

先端の論点を見据えて——企業の知的財産保護の新たな道筋

今回の「知・彼」講座は、企業が現在高い関心を寄せるブランドおよびコンテンツの保護という問題に焦点を当て、改正商標法による制度上の変化と、AI時代の知的財産保護という先端的な論点とを結び付けるものでした。企業が新法施行の前後における重点的な変更点をより体系的に理解する一助となったほか、AI生成物の権利の境界および企業の責任に関する理解をさらに深める機会ともなりました。行政機関、企業、業界団体および専門的な法律サービス機関の間での交流を通じて、本イベントは、企業がリスクを早期に識別し、知的財産管理体制を最適化し、ブランドおよびコンテンツの保護戦略を整備していくうえで、有益な示唆を提供しました。

鋳成法律事務所は今後も、知的財産分野における専門的知見の蓄積と国内外のサービスネットワークの強化を続けてまいります。上海、深圳をはじめとする各オフィスの地域的優位性を活かし、長江デルタ地域、粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)等の業界団体および各方面の専門機関との交流・協働を深め、国内外のお客様に対し、商標、特許、著作権、企業法務、営業秘密、知的財産訴訟、ブランド・IP戦略等の各分野を網羅する国際的かつ専門的な知的財産サービスを提供し、変化し続ける市場環境のなかで、企業がより強固な知的財産保護体制を構築できるよう支援してまいります。

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